昨日の山陽新聞の朝刊に
岡山県でクロマダラソテツシジミ初確認の見出し。記事によると三宅誠治さんが玉野の日の出公園と田井みなと公園で見つけたとのこと。三宅誠治さんは岡山蝶界では有名人。昨年、ウスイロヒョウモンモドキ観察会でお会いして
2ショットを撮らせていただいた方。さすがである。玉野であれば家から1時間もあれば行ける。早速、確認に出かける。
まず最初に訪れたのは、田井みなと公園。とにかくソテツを探さないと始まらない。ソテツ、ソテツ・・・と車を走らせていたら、ソテツ発見。早速車を停めて探索を開始する。探索といってもソテツは2株、10本ほとあるだけなので、クロマダラソテツシジミは簡単に見つかった。予想はしていたが、あまりに簡単に見つかったので感激も中くらい(笑)。
▲クロマダラソテツシジミ(PENTAX・K20D+SIGMA105mmMACRO)。 本日のお気に入り。
写真を撮っていたら、求愛行動中のカップルが現れた。しばらく様子を見ていたら、いつものように90度横からせまって、交尾を始めた。生命が受け継がれる瞬間である。大阪や兵庫の例をみると越冬可能なようなので、新たな土着種になるのだろうか。
▲クロマダラソテツシジミ(PENTAX・K20D+SIGMA105mmMACRO)。
▲クロマダラソテツシジミ( RICOH R8 )。
お気に入りの写真も、広角も撮れたので、次の目的地、日の出公園に行く。日の出公園に着くと、探すまでもなく、ソテツがいっぱいある。三宅誠治さん、地の利だなと納得。クロマダラソテツシジミもウラナミシジミの感覚で普通にいる。うーん、少し複雑な思い。
帰りは分布を確認するため、ソテツを探しながら帰る。1本、2本ならポロポロと見つかるのだが、ある程度まとまった数の所はなかなか見つからない。古い記憶をたどって思い出した場所をソテツを探して歩いていたら、ソテツ発見。ソテツの前ではなんと、
地元では有名なブロガーのyamaさんが写真を撮られていた。考えることは同じのようだ(笑)。まさかねぇ・・・とかお話しながら、一緒に撮影。右の写真は魚眼で撮影中のyamaさん。どんな写真になるのだろうか?
▲クロマダラソテツシジミ(PENTAX・K20D+SIGMA105mmMACRO)。
▲クロマダラソテツシジミ( RICOH R8 )。
昨年、大阪府や兵庫県で見つかり、話題となったことはリンクさせていただいている諸先輩方のブログで知っていた。大阪は人為移入の可能性が高いと言われているが、状況を考えると岡山は自力で飛んで来たように思える。ウラナミシジミと同じ飛翔力を持っているとすれば、当然の結果なのかも分からないが、それにしても、まさか1年で岡山まで到達するとは思っていなかった。帰り道、倉敷市でも確認した。来年は家の近くでも見られるようになるのかな。地元で見られる蝶の種類が増えることは大歓迎ではあるのだが、諸般の事情を考えると、複雑な思いである。