2001年 01月 24日
パソコン回顧録  NEC・PC9801
第三章  <MS-DOSの時代>

Ⅰ.NEC・PC9801

 1982年12月、NECからCPUに16bitのμPD8086(Intel8086コンパチ)を使用したパソコン、PC9801が発売されました。Ryochanはこの時期、PC8001で楽しんでいましたし、2台目のパソコンは先にも書いたとおりPC8801mkⅡSRですからPC9801は当然ですが購入していません。しかし、PC9801シリーズは日本のパソコンの歴史に大きな足跡を残した製品です。パソコンの歴史を語る時、NEC・PC9801のことを書かないわけにはいきません。そんな訳ですから、受け売りになるかもしれませんが、PC9801のことを書きます。

 PC9801(右の写真)はNECがビジネス市場をターゲットに開発したパソコンです。当時のNECの販売戦略は個人市場はPC8001を主体とする8bit機、ビジネス市場は16bitのPC9801というものでした。PC9801の初期モデルは当時、一般的であったROM・BASICでの使用が前提となっていましたが、フロッピーディスクインターフェイスを標準で装備するなど、ディスクでの使用も視野に入れた設計になっていました。
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 実は日本で最初の16bitパソコンは三菱電機が1981年に発売したMulti16です。初代PC9801は前述のようにMS-DOSではなくROM-BASICでの使用が標準となっていましたから、PC9801の発売を境にしてMS-DOSの時代が始まったという訳ではないのですが、パソコン発展の歴史を振り返ってみると、やはりPC9801の発売が日本におけるMS-DOSの時代の始まりであったと思います。

PC9801 スペック表
CPU NEC製μPD8086(Intel8086コンパチ、16bit)
クロック 不明
ROM 96KB(漢字ROMはオプション40,000円)
RAM メイン128KB、グラフィッ96KB
グラフィック 640×400、8色
音源 なし
高解像ディスプレー 14インチ(別売 215,000円)
フロッピーディスク 8インチ(388,000円)及び5インチ接続可(オプション)
ハードディスク 10MB(オプション)2台接続可
使用言語・OS N88・BASIC(86)、MS-DOS(オプション)
価格 298,000円(本体のみ)

 PC9801シリーズはこの後、さまざまなモデルが発売され、日本のパソコン市場を席巻するまでに成長しました。まさに1強多弱、NECの独占市場でした。PC9801シリーズがこれほどまでに支持を得た理由は何なのか? このことに関しては様々な理由があると思いますが、最大の理由は、優れたソフトの多くがPC9801シリーズでしか使用できなかったことであるとRyochanは思います。当時のパソコンはメーカー間のソフトの互換性は全くありませんでした。PC9801シリーズ用のソフトは他メーカーのパソコンでは作動しませんでした。
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# by ryochan_ex | 2001-01-24 23:48 | パソコン回顧録 | Trackback | Comments(0)
2001年 01月 24日
パソコン回顧録  IBM5550
Ⅱ.IBM5550

 MS-DOSはマイクロソフト・ディスク・オペレーティング・システムの略です。マイクロソフトがIBMの依頼を受けてCP/M(コントロール・プログラム/マイクロコンピューター)の流れをくむ86-DOSを改良して開発したものです(このあたりの裏話は面白いものがあります。マイクロソフトが巨大企業になるプロセスが見えてきます。興味のある方は調べてみると面白いですよ)。

 PC8001、PC8801と経験してきたRyochanですが、当時OS(オペレーティングシステム)の概念を持っていませんでした。現在ではOSを抜きにパソコンを語ることは出来ませんが、当時はBASICがOSのようなものでしたから、プログラム言語とOSの違いが良く分かりませんでした(ディスクへのアクセスはDisk・BASICで行っていました)。そんなおり、職場でオンラインシステムを導入することになりました。導入するシステムは職場に端末を置き、工場のホストコンピューターと繋いで品質管理を行うものです。Ryochanはプログラムが理解できるという特技を買われ、システム構築に参画することになりました。その時導入されたパソコンがIBM5550シリーズでした。

 下の写真がIBM5550です。5550はマルチステーション(ホスト端末、ワープロ、パソコンの一台三役との意味)と銘打ってIBMがビジネス市場をターゲットに発売したパソコンです。CPUは16bitのIntel8086、5インチ640KBフロッピーディスク3連装、1024×720グラフィック可というものです。PC8801を使っていたRyochanからみると、とんでもないハイスペックマシンでした。
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 5550にはMS-DOS(DOSV?)の原型となるK・DOSという漢字に対応したDOSが標準で搭載されていました。K・DOSとMS-DOSは内部的には異なる部分が多いのでしょうが、コマンド構成をはじめ、ユーザーインターフェイスはMS-DOSと同じものでした。RyochanはこのK・DOSで初めてOSなるものに触れました。特に手打ちコマンドをパラメーターによる条件判断を行いながら自動化出来るバッチプログラムには、「OSってすごい」と単純に感動しました。

d0001300_20594394.jpg 5550でRyochanが初めて体験したものに表計算ソフトがあります。5550にはマルチプランという表計算ソフトが付属していました。 パソコン用にはじめて開発された表計算ソフトはアップルⅡ用のビジカルクです。その後、マルチプラン、ロータス123、エクセルと続きます。Ryochanはプログラムが書けましたから「マルチプランなんて所詮子供のおもちゃ」みたいな感じで冷ややかに見ていましたが、ワープロ機能とともに表計算ソフトがパソコンの一般普及に果たした役割は大きいものがあると、今から見ると思います。NEC全盛期にはロータス123を使っていたRyochanですが、最近はエクセルに宗旨変えしています。結局、この世界は「長いものに巻かれろ」がいいみたいです。かっこよく言えばグローバルスタンダードと言うのでしょうか。
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# by ryochan_ex | 2001-01-24 23:47 | パソコン回顧録 | Trackback | Comments(0)