2009年 06月 13日
こういうことがあるからやめられないⅡ
d0001300_16265422.jpg 先週は少し早かった。天気予報によると曇り後晴れ。この時期にしてはまずまずの天気。今日こそはと新見に行くことにする。

 2時過ぎに目が覚めた。予定より少し早いが、気が昂ぶっていて寝れそうにもないので起きる。そっと起きて身支度をして、昨日用意していたパンとコーヒーを飲んでいざ出撃。真っ暗、早朝と言うよりはまだ深夜である。

 深夜の国道180号線を北上する。前にも後ろにも車がいない。反射板の光だけがどこまでも続いている。抜け殻の世界を走っているようで薄気味悪い感じもするが、どこか惹かれるものを感じる。

 4時を回った辺りから少し空が白み始めた。高梁の街を過ぎたところのコンビニでお弁当とおつまみを仕入れる。お兄さんが一人で店番をしていた。お疲れさま。

 4時40分ポイント到着。ライト無しでも走れるくらいには明るいが、撮影にはまだ暗い。コンビニで買ったコーヒーを飲みながら一服する。


 日の出時刻を調べてこなかったので、よく分からないが、日の出時刻は回っていると思うのだが、日が差すようすはない。どうも曇りのようだ。それでも開放で1/100が切れる程度に明るくなってきたので撮影を開始する。
 ま、やはり端から端からと端の木を期待を込めて叩くと[いきなり飛び出した。2メートルくらいの高さのところにとまったのを双眼鏡で確認するとウラゴマダラシジミである。まともな撮影は出来なかったが、幸先良しである。その後、叩くとウラゴマダラシジミとヒロオピミドリシジミがポロポロ飛び出す。やはり叩いて飛び出すと楽しい。
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▲ヒロオビミドリシジミ♀(PENTAX・K20D+SIGMA105mmMACRO)

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▲ヒロオビミドリシジミ♂(PENTAX・K20D+SIGMA105mmMACRO)
 ♀と全く色が違うので、現地ではオオミドリシジミ? と思っていたが、帰って調べるとヒロオビの♂だった。ミドリシジミの仲間はいまだに判別できない種が多いが、こうして少ずつ覚えていくんだなと思う。

 叩けばそれなりに飛び出すのだが、いくら待っても開翅するようすがない。やはり日が差さないとだめなんだろうか? そんなことを考えながら撮影していたら、絶好の位置に一頭が舞い降りた。しばらく待ったがやはり開翅するようすはない。幸い今日は誰も来ていない。Ryochanの独占状態である。翅裏は十分に撮影したので、日が差すまで待つことにした。

 車に帰って小一時間くらいラジオを聴いていたら薄日が差しはじめた。車を降りてヒロオビミドリシジミのところへ行く。おお! 開いている。遠くからでもよく分かる。慎重に寄って撮影する。美しい! ヒロオビ独特の黄緑色のメタリック。撮影しながら見とれた。十分に撮影して眺めていたら、飛び立った。思わず「ありがとう、元気でな」と声が出た。
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▲ヒロオビミドリシジミ♂(PENTAX・K20D+SIGMA105mmMACRO) 美し過ぎる。会心の一枚。

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▲ヒロオビミドリシジミ♀(PENTAX・K20D+SIGMA105mmMACRO) メスもまた美しい。

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▲ヒロオビミドリシジミ♀(RICOH・GX200)

 ウラゴマダラシジミもいた。このポイントでは初めてだ。ウラゴマダラシジミは証拠写真程度しか撮影できていなかったので嬉しい。叩き棒の効果かな。
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▲ウラゴマダラシジミ(PENTAX・K20D+SIGMA105mmMACRO)

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▲ウラゴマダラシジミ(PENTAX・K20D+SIGMA105mmMACRO) やはり日が差したら開いた。

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▲ウラゴマダラシジミ(RICOH・GX200)

 帰りにミドリシジミのポイントに寄ったらいた。
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▲アカシジミ(PENTAX・K20D+SIGMA105mmMACRO) 105mmマクロで撮るといい。


 いやー、もう最高の一日だった。ヒロオビミドリシジミとウラゴマダラシジミのグランドスラム(翅裏、翅表、広角)達成である。特にヒロオビミドリシジミの開翅は5年後して狙っていたショットである。生涯忘れられない一枚になると思う。こういうことがあるからやめられない。
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by ryochan_ex | 2009-06-13 23:59 | | Trackback | Comments(14)
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Commented by 6422j-nozomu2 at 2009-06-14 23:41
おめでとうございます。素晴しい成果でしたね。ヒロオビ♂のメタリック色たまりませんね。ピカピカの個体ですね。まだウラゴもいるんだ。こちらも表面しびれますね。クロミドリとかダイセンとかもがんばってくださいね。
Commented by ダンダラ at 2009-06-15 09:54 x
ヒロオビミドリの後翅は金緑色で素晴らしい色合いですね。
関東では見ることが出来ないのでうらやましく拝見しました。
まさにゼフ三昧の一日でしたね。おめでとうございます。
Commented by yama at 2009-06-15 19:30 x
グランドスラムおめでとうございます。(笑)
一瞬、ヒサマツかと見間違うほどの、ヒロオビの金緑色の表翅
素晴らしすぎて惚れ惚れします。
写真拝見すると、羽化したばかりの新鮮な個体に見えますが、
朝、早起きしたからこそ見れる開翅シーン、Ryochanのご満悦な
表情が目に浮かんできます。(笑)
Commented by ★いくちゃん★ at 2009-06-15 20:10 x
つかぬ事をお聞きしますが、あの場所にたたき棒を忘れられていたのはRyochanさんでしたか?
ヒロオビの開翅を撮られていたということと、ウラゴを撮ったということで、その人のコメントと合致するのですが……。
間違っていたらゴメンナサイ。

僕は昼前に行ってみました。
ホントにたくさんのヒロオビがいましたね。
Commented by kmkurobe at 2009-06-15 21:04
うーんいつもながら隅々まで気配りが行き届いて絵が作られていますね。
それにしても雄ま雌もヒロオビミドリシジミ綺麗ですね。
これは凄い恐れ入りました。一度本物にお目にかかってみたいですね。
Commented by ryochan_ex at 2009-06-15 21:43
ノゾピーさん
 いやー、最高の日でした。表翅の撮影成功はご一緒させていただいたときのハヤシミドリシジミ以来です。感動しました。ここではダイセンとウスイロオナガを確認しています。クロミドリはそのうち何とかしたいです。
Commented by ryochan_ex at 2009-06-15 21:43
ダンダラさん
 ヒロオビの翅表がこんなにも綺麗とは思いませんでした。種によってずいぶん違うんですね。ヒロオビはこの辺りでは最も普通のミドリシジミです。感覚的にはアカシジミ並にいます。楽しかったです。
Commented by ryochan_ex at 2009-06-15 21:43
yamaさん
>グランドスラムおめでとうございます。(笑)
 ありがとうございます。またひとつ業界用語を作ってしまいました(笑)。これまでで最も早い出撃でした。まさに早起きは・・・です。満面の笑みです。
Commented by ryochan_ex at 2009-06-15 21:44
★いくちゃん★さん
>たたき棒を忘れられていたのはRyochanさんでしたか?
 な、なんでご存知なんですか、まさに真犯人しか知りえない秘密の暴露ですね(笑)。はい犯人は私です。あの虫かご持たれていたのはお友だちですか。世間は狭いですね。やはり、あそこはあそこだったんですね(笑)。
Commented by ryochan_ex at 2009-06-15 21:44
kmkurobeさん
 お褒めいただきありがとうございます。本当に綺麗でした。感動しました。中国地方特産種ですが、この辺りには普通にいます。きっとkmkurobeさんのお住まいの辺りのギフチョウの感じでしょうか?ほんと、楽しい一日でした。
Commented by 上山 at 2009-06-15 22:18 x
こんばんは。ごぶさたです。
最初嫉妬にさいなまれましたが、本当におめでとうございます。
この輝きをこれほどきちんと写し込められれば、もう幸せ以外に何もないですね。
今後の活躍も期待しています。
Commented by ryochan_ex at 2009-06-16 20:56
上山さん
 過分のお褒めをいただきありがとうございます。ミドリシジミの表翅の撮影は蝶の撮影を初めて以来、毎年、今年こそはと思っていたことだけに本当に嬉しかったです。タイトルではありませんが、こういうことがあるからやめられません。
Commented by かんちゃん at 2009-06-23 23:24 x
こんばんは。

素晴らしいショットの数々 ため息が 出ましたよ!

> やめられません ・・・

そうですよね お互い。
Commented by Ryochan at 2009-06-24 21:20 x
かんちゃん さん
 お褒めいただきありがとうございます。ミドリシジミ(類)の開翅の撮影は多くの蝶愛好者にとって特別な思いがあるんです。ほんとうに大満足の一日でした。


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