先々週、正木山に登ったのだが、どうも不完全燃焼感がくすぶっている。インターネットで正木山を検索していたら、どうも先々週挑戦した田広木集落の裏側の大野集落から登れるらしいことが分かった。先々週のこともあるので、まともな道だったら再挑戦してみるかと、性懲りもなく出かける。
大野集落は福谷にある大谷集落を抜けて峠を越えたところにある。右の写真は大谷集落の大谷公会堂とRyochan号。
大谷集落を抜けて大野集落へ続く道沿いに、ポイントになりそうな脇道があったので、車を停めて、探検する。入り口は狭いのだが、少し歩いていたら、棚田が広がっている。
Ryochanはこういう景色が好きだ。ジリジリとした夏の太陽に熱せられた、むっとする水田の匂いをかぐと、不思議と心が和む。
棚田を抜けると一気に雰囲気が変わる。
なかなかいい雰囲気である。新見まで行くと、このような雰囲気のところは、ぽろぽろとあるのだが、家から一時間以内のところである。時節柄、これといった蝶は見られなかったが、楽しみなポイントである。
大野集落は大谷集落から細い山道を延々登って、峠を越えた所にある。総軒数は20戸くらいだろうか? 山間にぽつんとある集落である。
▲大野集落。写真中央から手前にのびている道が 麻佐岐神社参道。
集落の中ほどにある、消防車庫の横に麻佐岐神社参道と書かれた小さい道標が建っている。正木牧場は途中のはずだ。Ryochan号では無理だが、軽の四駆なら登れそうな道である。前回のことが頭をよぎり、少しためらったが、ここまで来て登らずに帰ると、それこそ不完全燃焼である。ぼちぼちと歩いて登ることにする。
歩いていたらフジバカマ(と思う)が道端に咲いている。フジバカマとくればアサギマダラなんだがなぁと思って目をやると、本当にアサギマダラがいたので驚いた。
▲アサギマダラ(PENTAX・K20D+SIGMA105mmMACRO)。 今年初見。
登りきったあたりで道が分かれている。どうも右が正木山牧場、左が麻佐岐神社のようである。とりあえず右に曲がる。地図によると完全に正木山牧場の中を歩いているはずなのだが、それらしい痕跡はない。かろうじて見つけた痕跡らしきものが下の写真である。正木山牧場は完全に自然に帰ったようである。
▲道沿いにあった、正木山牧場施設の跡?
正木山牧場跡を後にして、分岐点を左に進んでいたら、なんとか麻佐岐神社にたどり着いた。うろうろしたので、1時間くらいかかったが、真っすぐ登れば30分くらいだろうか。
▲麻佐岐神社。質素な社殿である。御神体は大きな岩だった。備中国最古の神社と書かれていた。
せっかく苦労して来たので、吊るしてあった参拝者名簿に記帳して、拝礼をした。Ryochanの前に来た人は7月初旬だった。それにしても、今年に入って100人近くの人が記帳しているのには驚いた。
性懲りもなく、と言われると、いつものことなのだが、少なくとも正木山牧場については自分なりに納得できた。新ポイントの発見がなによりのお土産かな。