人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2016年 06月 06日
種松山のミドリシジミ2016
【6月6日(月)】
種松山のミドリシジミ2016_d0001300_204162.jpg ミドリシジミの季節がやって来た。1週間くらい前から偵察に行っているのだがミドリシジミはおろかアカシジミすら確認出来ない。先輩諸兄のブログを見ても今年は異常にゼフが少ないみたいだ。

 地元の方々のブログを拝見するとヒイゴ池湿地では発生しているようだ。いくらんなでもヌルということはないだろうと、いつもの種松山のポイントに出掛ける。

 天気もイマイチだし、気合もイマイチなので現地到着は7時ころ。「どやっ」と叩いてみるが何も飛び出さない。何叩き目だろうか、ヒラヒラと降りて下草に潜り込んだ。「おっ、いるいる」。急にテンションが高くなる。さらに叩いていたら一匹が下草に舞い降りた。慎重に撮影。
種松山のミドリシジミ2016_d0001300_20553584.jpg
▲ミドリシジミ(Nikon D5300)
 全くスレていない。綺麗な個体だ。少し遅いかなと思っていたのだが、時期的にはバッチリのようだ。

 撮影していたら開翅した。
種松山のミドリシジミ2016_d0001300_2143312.jpg
▲ミドリシジミ♀ 弱いAB型(Nikon1-J5+VR10-30mm)
 AB型は比較的少ないのだが、弱いAB型をここではよく見る。

 この後、何匹かは飛び出したのだが、まともに撮影出来たのはこの一匹だけだった。少ないとはいえ、早いという感じではない。やはり今年は不作のようだ。

【6月8日(水)】
 一昨日同様に7時ころ現地到着。昨日の雨で下草はびしょ濡れなのだが、晴れた日は朝露でびしょ濡れになるので結果はあまり変わらない。今年は例年よりも葛の発育が悪い。このあたりもゼフの不作と何か関係があるのだろうか?

 叩くと一昨日よりは沢山飛び出すのだが、上に行く個体が多く下草に降りてくる個体の数はあまり変わらない。
種松山のミドリシジミ2016_d0001300_22175582.jpg
▲ミドリシジミ(Nikon D5300)
 スレの無い綺麗な個体だ。
種松山のミドリシジミ2016_d0001300_22215232.jpg
▲ミドリシジミ (Nikon1-J5+VR10-30mm)
 結局、ワンチャンスだったのだが、広角もいい感じに撮れた。上の写真を撮った後、広角に持ち換えて撮ったもの。違いが良く分かる。Nikon1、絞りによって随分とバックのぼけ方が変わる。バックにもよるのだが、これくらいがいい感じかな。

 結局、アカシジミも、ミズイロオナガシジミも一匹も見えなかった。本当に不思議な年だ。今年の感じだけだと両種は種松山では希少種と思える。

 諸般の情報を考慮すると「ま、今年はこんなものか」と引き返していたら目の前に開翅した♂。カメラを構えた瞬間に飛ばれた。初めて見たような紺碧のブルーが脳裏から消えない。逃がした魚は大きいというが、まさにこのことなんだろうと思う。後ろ髪を引かれる思いでポイントを後にした。

by ryochan_ex | 2016-06-06 23:59 |


<< 新見方面をぐるりと2016      ベニモンカラスシジミ ゲット >>