Ⅲ.PC8001のライバル
当時PC8001と人気を二分していたのがシーャープMZ80シリーズです。左の写真はフラッグシップモデルのMZ80C(268,000円)です。MZ80シリーズはさまざまな点でPC8001と設計思想が異なっていました。
まず写真のようにPC8001と異なり9インチ・グリーンディスプレーと専用カセットテープレコーダー(1200bit/sec)が一体化されていました。もう一つ大きな違いがBASICです。PC8001はMicroSoft製でしたがMZ80はシャープ製でした。さらにMZ80はBASICをROMとして内蔵するのではなく、使用のつど内臓カセットからロードして使うようになっていました。
OSや言語を使用のつどロードするという方法は現在のパソコンと同じですが、1200bit/secのスピードで使用のつどロードするのは、かなりまどろっこしいものだったのではないでしょうか。RyochanはNEC派でしたから使ったことはありませんが。
それでも当時はPC8001と人気を二分しており、雑誌等でもどちらがいいなんて論争をよくしていました。変な例えですが、MZ80のファンは阪神タイガースのファンと同じようなものではないでしょうか(どういう意味かは言いません、ファンの方にはすみません)。MZシリーズはこの後も色々なモデルが発売されましたが、結局は発売中止となりました。